日に日に寒さの増す12月。毎日の洋服選びが大切になってきますよね。暖かさ、着心地、そして何より着ることを楽しめる、そんなアウターに焦点を当てたWINTEER COLLECTIONS。18AWより当店に加わった新ブランドとともに、オススメの商品とスタイリングをご紹介いたします。写真をタッチすると各スタイリングや商品をご覧いただけます。

　FACTORY ファクトリーが手掛けるのは、良いと信じているものではなく、自らの目で見て、手で触れて、良いと判断したもの。良質な素材の調達にはじまり、パターンを作り上げ、織り、縫い、そして染める。シンプルなことを細部に至るまで妥協なしにやり通す、そんなモノヅクリ。

　極寒の厳しい環境、自然の恵みから生まれるカシミアやヤクなどのウールはモンゴル。特有のハリ、コシのある最高級のリネンはベルギー。それらの素材を活かした着心地を生む、立体と平面を融合させたフォルムはパリのアトリエから。最善の判断の積み重ねの先に宿る想い。

　きれいに、もっと素敵に。そんな作り手たちの声に耳をすませてみてください。

　WISLOMのダウンジャケットは軽くて最高に暖かく、そして見栄えが良い。表面にステッチのない、洗練されたデザイン。フードも取り除いてすっきりとしたスタンドカラーに。シャツやジャケットの上からサッと羽織り、プリムのついたハットと合わせても格好良い。オンオフ問わずどんなスタイルにも合わせやすく、アウトドアや防寒着としてではなく、よりタウンユースに作られている。

　開発、研究を積み重ねて生まれたWISLOMオリジナルのナイロン素材。極限まで光沢を出ないようにすることで、都会的かつ品の良い表情に仕上がっている。しなやかなハリと軽さを持つ生地の内側には、ふっくらとしたグースダウン。柔らかくぬくぬくと身体を包み込み、着心地は抜群だ。

　2013年に登場以来、時が経っても変わらずに輝き続けるオリオンコート。澄んだ夜空で一番に目が行くオリオン座に由来するネーミングも素敵な、EEL Products冬の代名詞。鮮やかなブルーと深みのあるオリーブは品があり、店頭に並んでもよく目立っている。

　ミニマルできれいなデザインだから、素材感や佇まいの良さがより際立つ。暖かな着心地の肉厚なメルトンは、カシミア入りでしっとりと滑らかな手触りだ。 　

　初登場時、まだ学生を終えたばかりの僕は、この美しいコートに憧れた。洋服に携わって数年を過ごし、昨年やっと袖を通すことができたとき、念願と実感、素直に嬉しさがこみ上げてきた。自転車に乗ってフードをすっぽり被り、ボタンを外してラフに羽織って散歩に出たり。着るとなんだか格好良くなった気がするから、たくさん着たくて外出の機会も少し増えた。

　今年も、お世話になります。